2008-07-01から1ヶ月間の記事一覧

陰謀論の恐怖

「陰謀論」になじみ、そのような巨大な「陰謀」と闘っているつもりの者らは、いつしか自らもそのような「陰謀」的方法、すなわち組織的なデマや中傷といった手段を、当然のものとして受容するようになる。 あちらこちらに潜んでいる、姿の見えない敵がそのよ…

「説明図式」についてのメモ

ある事象についての「説明図式」というものは、可能性として言う限り、通常いくつも成立しうる。 たとえば、地球から見た天体の運行についても、天動説と地動説のどちらも論理的には成立するように(むろん、その場合、天動説の仮説は地動説よりはるかに複雑…

「差別」についてのメモ

いつの時代も、社会の中の差別は、「おれはお前らを差別してやるぞー」などという悪意と差別意識をむき出しにした「差別主義者」などという者らによって支えられているわけではない。 社会の中に埋め込まれた多様な差別を実際に支えているのは、多くの場合、…

今日の一言

「知的選民階級」だの「ザアマス嘲笑派」だのという言葉で、誰かを嘲笑したつもりになっている人たちは、ただ砂の中に頭を突っ込んでいるだけではないのだろうか。 「たんつぼ」の中にはまり込んでいるのは、いったいどっちなのだろう。

忙しい

千手観音ほどでなくてもいいから、せめて興福寺の阿修羅さんのように、腕が6本あったらいいなと思う。あっ、それからここで他の人について言及していることは、コメント欄も含めて、本人に読まれることをちゃんと意識しておりますよ。最近は、いろいろな人…

人は言葉ではなく態度によって評価される

人は、私生活では、ある人間が自分についてなんと考え、なんと言うかということと、彼が実際になんでありなにをなすかということとを、区別するものである…… 「ルイ・ボナパルトのブリュメール18日」より 差別的言辞を振りまいている人といちゃついている人…

感情の共有は可能なのか

私の怒りは私の怒りであって、あなたの怒りではない。あなたの怒りはあなたの怒りであって、私の怒りではない。私の悲しみは私の悲しみであって、あなたの悲しみではない。あなたの悲しみはあなたの悲しみであって、私の悲しみではない。「怒り」や「悲しみ…

暑い

互いに顔と顔をさらけ出し、膝と膝を突き合わせあう現実世界であれば、人間関係への配慮や現実の運動に及ぼす影響などを考慮した政治的配慮なども必要だろう。そういう世界であれば、「小異を捨てて大同に着く」という判断が必要なこともあるだろうし、政治…

「本質」なる言葉によって本質に目をふさぐ人たち

http://dr-stonefly.at.webry.info/200807/article_5.html やつらださん、今回の貴殿のエントリーおよびコメント欄の本質的な部分には考えさせられました。ありがとう。……バーニカさん、はじめまして。今回は件のエントリーの本質的な部分を語ったので、「B2…

コメント欄はブログを映す鏡

http://dr-stonefly.at.webry.info/200807/article_5.html B29の爆撃風景は、戯画だとおもいますよ。それをリアルな都市爆撃にイメージを置き換えることこそ牽強付会。 純情オサヨの痛いところかな。 バーニカ 2008/07/10 22:56 どうやら、この人は「すれっ…

画面の向こうに対して働かすべき想像力

ずいぶん昔の話になるが、ある障害者団体と付き合いがあった頃のこと。 戦時下に生れて、当時すでに40歳を過ぎていた人だったが、少年時代から過ごしてきたあちこちの施設での体験を話してくれたことがあった。 淡々とした口調ではあったが、若い頃にもっと…

くだらない記事とくだらないコメント

http://anarchist.seesaa.net/article/101785725.html これは、日本を爆撃し、原爆まで投下したB29です。 B52はベトナム戦争ですね。 タンポポからの回答無き場合はB52を出撃させましょうかねぇ。 Posted by 死ぬのはやつらだ at 2008年06月29日 21…

「芸」についてのメモ

「芸」が「芸」として成立するために必要なものは、「批評性」という意識である。 「キレ芸」であれ「嘲笑芸」であれ「メタ芸」であれ、あるいは「自虐芸」であれ「露悪芸」であれ、批評性のかけらもない、ただの自己弁護や生の攻撃的感情の露出に堕してしま…