2009-01-01から1年間の記事一覧

その話はいくらなんでも無理でしょう

http://d.hatena.ne.jp/finalvent/20091228/1261960641 PledgeCrew 沖縄, 間違い SF講和条約で放棄した領土には沖縄を含む南西諸島は含まれてない。したがって同条約第三条での施政権の米国委託は領有権が日本にあることが前提。WWI後の旧独植民地の場合とは…

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某所でプルードンの言葉が出ていたのでちょっと反応「無政府主義についての誤解を正す」 そもそも無政府を意味するアナルシという言葉は、19世紀フランスの人であるプルードンによる造語である。たとえば、彼はある手紙の中で、自分の思想について次のように…

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「自己イメージ」の歪み、または「認知的不協和」について (2008.08.17) 最近、どう見てもあなたこそ「独りよがり」だろうという人が、某所で他人を「独りよがり」呼ばわりしている滑稽な光景を見かけたもので。 ところで、今日は昔々、昭和の御世の1976年…

名は体を表す(Looperだからループが好き?)

http://plaza.rakuten.co.jp/kngti/diary/200903280000/#comment しかし、ネット上には、どうしてこうも現実の政治も分からぬくせに、政治について語りたがる愚か者が多いのだ。 あちらこちらで見かける、自分の言動が自分の支持する政党やその支持者への後…

新しい記事と過去記事の宣伝

加藤和彦、自殺の報道http://www.jiji.com/jc/c?g=obt_30&k=2009101700261 17日午前9時25分ごろ、長野県軽井沢町のホテルの客室で、音楽プロデューサーで「ザ・フォーク・クルセダーズ」メンバーだった加藤和彦さん(62)=東京都港区=が首をつって…

id:kurahitoへの返答

http://d.hatena.ne.jp/kurahito/20091004/p1 http://b.hatena.ne.jp/kurahito/20091007#bookmark-16544943 http://b.hatena.ne.jp/entry/d.hatena.ne.jp/kurahito/20091004/p1 kurahito id:PledgeCrew 「どうでもいい」のは本文。BMする価値がないので消した。 …

ほんとにうんざりなのだが

承前*1 意識であれ社会であれ、なんらかの「二次的構成体」について、その基底である「一次的構成体」*2による「規定」という事実を指摘することは(あっ、駄洒落になってる)、当該の「二次的構成体」をその基底である「一次的構成体」によって「基礎付ける…

コメントしようと思ったけど長くなったので(蛇足的追記あり)

以下は、地下に眠るMさんのところへのコメントとして書き始めたものの、長くなりすぎたのでこちらに記入することにしたものです。http://d.hatena.ne.jp/tikani_nemuru_M/20090915/1252950872 http://d.hatena.ne.jp/sk-44/20090918/1253211612 PledgeCrew […

話の続き

承前*1 「論理」にはつねにそれが適用される条件と範囲がある。 形式的な「論理」を、適用対象を含めて、その条件と範囲を超えて適用してしまえば、ただの空理にしかならない。 カントが言ったのは、そういうこと。 こちらが言った「犬はどこまでいっても犬…

なんかうんざり

「規定はされるが還元はされない」というのが、そんなに難しいのかいな。 ひとつ例をあげるなら、カント先生だって、人間の認識はその能力によって規定されるが、その内容は対象によって与えられる、と言ってます。 だから、カントによれば、人間による認識…

反論というわけではないが

承前*1AとBが関係あること、AがBを基盤とすること、あるいはAがBから生じたということは、AがBに還元可能であることや、AとBが同じであることは意味しない。たとえば、子は親から生まれたものだが、親とは別の存在であり、親に還元されるものではない。人間…

「野生の思考」から

http://d.hatena.ne.jp/tikani_nemuru_M/20090903/1251954911 上で引用されている「西洋文化においては、まるで個人がそれぞれ自分の個性をトーテミズムとしているかのようである。個人の存在を所記とすれば、個性はその能記なのである。」につながる、ちょ…

「馬鹿」なのはいったい誰なのだ

http://anarchist.seesaa.net/article/127005829.html http://b.hatena.ne.jp/entry/anarchist.seesaa.net/article/127005829.html 戦後64年。やっと中共や北朝鮮に出来ない政権交代を行い、韓国に継ぐ民主的な政治を勝ち取った今回の衆議院選挙。民主党の…

思ったこと

http://d.hatena.ne.jp/tikani_nemuru_M/20090820/1250780633 http://b.hatena.ne.jp/entry/d.hatena.ne.jp/tikani_nemuru_M/20090820/1250780633 代替可能な存在であることは、ニンゲンにとって耐えられるものではにゃー 人間の「代替不可能性」というのは…

思ったこと

「これは芸術だ!」と宣言しさえすれば、「アートは政治の外にある」*1などと、政治を含めた現実から自立しうるのなら、そんな楽な話はない。本当に自立しうるかどうかは、まさにその表現の質の問題なのではないか。 そもそも表現としての表現の価値が「政治…

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戦争体験ということ(1)〜(4) 『歴史と体験』に所収された、橋川文三の所論を中心に

お知らせ

楽天で書いた新しい記事 雨降って地は固まるか 司馬遷の「史記」から引用 西南夷の酋長の数は十をもって数え、そのうち夜郎国が最大である。その西方の夷族はびばくの類で、その数も十ほどあり、そのうちてん国が最大である。てんから北にも、酋長の国は十ほ…

「金科玉条」的思考

フィクションと現実は違う! それはそうだ。 しかし、それだけなら「だからなに?」という話にしかならない。 どんなフィクションだって、現実とまったく無関係ということはありえない。 海を知らない種族の言語に、「海」を表す言葉があるか? 象を見たこと…

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「ナイーブ」という病 (2007.12.28) 高い国民的人気のもと、「美しい国づくり」 なるスローガンを掲げてスタートした安倍内閣は、「教育基本法」 の改正など、たしかに一定の 「成果」をあげはした。しかし、彼のあまりにも哀れな政治的末路は、彼の 「戦後…

一貫して問うていること

自由帳で数学とか物理とか「反日上等!」と外国人差別反対デモで掲げるのがなぜいけなかったのか のコメント欄での id:kyo_ju 氏の発言から 前にも書いたとおりこれから4日間ほどお返事できない予定なのですが、一言だけ。久間さんも今回のレスのノリエガさ…

新しい記事のお知らせ

マイケルが死んだ 関係ない話だが、70年代には、サルトルもファノンも、左翼学生にとっては必読文献のひとつであった。なにしろ、三上寛はあの野太い声で、「サルトル、マルクス並べても 明日の天気はわからねえ」と歌い、サングラスをかけた野坂昭如は、ウ…

「優しさ」についての二論

http://d.hatena.ne.jp/tikani_nemuru_M/20090623/1245768682 スターリンは何でも知っていて、やさしく、最高に人間的な人物です。あれほど共産主義を嫌い抜いた鮎川信夫がそういっているのだから間違いありません。国家の最高指導者が、何でも知っていて、…

過去記事の発掘

いちばん「平和ボケ』しているのはいったい誰なのか 報道によれば、田母神前空幕長は自衛隊内部に向けた 『鵬友』 という冊子の中で、「身内の恥は隠すものという意識を持たないと、自衛隊の弱体化が加速することもまた事実ではないか。反日的日本人の思うつ…

過去記事の発掘 - 「表現」に伴う責任

public という概念について(2007/12/11) 英語の単語で日本語に訳しにくいものに、public という言葉がある。一般には 「公」 とか 「公共」とか訳されるのだが、どうもしっくりしない。辞書をひくと、「社会」 とか 「世間」といった訳語ものっていて、たぶ…

「社会的差別」とはなにか

こことの関連で、「社会的差別」という問題について、ちょっと書きたくなったので書いてみる。結論をあらかじめ述べておくと、種々の「社会的差別」と、たんなる個人的な不利益一般の問題とは、まったく別の問題だということだ。そのへんをごっちゃにしてし…

「正当性」と「合理性」についてのメモ

いかなる行為も、その本人が狂っているかよっぽど愚かでない限り、当事者にとっては合理的なものだ。 たとえば、事件や事故を起こした者が、その場から逃走したり、証拠を隠滅したりという行為も、その本人の立場に立てば、一定の「合理性」はある。とりわけ…

過去記事の発掘

ほぼ一年前に書いた記事 「美しい魂」を持った人 彼は清廉で、私心のない、恐れを知らない人間だった。つねに弱い者、悩んでいる者への同情に心を動かされる、深い詩的な感受性の持ち主でもあった。だが、同時に、主義へのひたすらな献身から一種の狂信者に…

丸山真男について以前書いた記事

楽天でブログを始めてすぐの頃に書いた、丸山真男についての記事。 彼の「日本ファシズム論」と、とくにその中の「亜インテリ論」について触れたもの。 ついでに、宮台についてもちょこっとばかり。 丸山真男と亜インテリ論(1) 丸山真男と亜インテリ論(2) 亜…

丸山真男が「昔のサヨの教祖」だったって?

http://pc11.2ch.net/test/read.cgi/net/1241019914/553 553 :名無しさん@ゴーゴーゴーゴー!:2009/05/16(土) 09:36:04 id:P85aKpOW0 >>551 >「日本には市民革命が起こらなかったからフンダララ」 典型的な「反証不可能な議論」だよな。 そもそも、アメリカの独立…

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「特定アジア」なる意味不明な言葉について 楽天のほうで以前に書いたもの ほのめかしの政治学