「定義」と「解釈」は切り離せない

http://d.hatena.ne.jp/wiseler/20090114/p1
http://d.hatena.ne.jp/Apeman/20090119
http://d.hatena.ne.jp/D_Amon/20090114/p1


法律でも条約でも、「定義」というものは一般に包括的に行われる。
当然のことながら、個別の事例というものは多種多様であり、それをすべて例示するわけにはいかない。
「定義」というものは、いわばそれらを全般的に包摂する「投網」のようなものなのだ。
ある特定の目的を達成するために作られる兵器は、素材も様々であり、それに応じて構造も様々でありうる。むろん、技術水準によってもそれは異なってくる。
また科学技術の発達によって、目的は同じでも、それまでにない新たな素材や構造を持った兵器はつねに登場してくる。
そういう新たな素材や構造を持った兵器が登場したとしても、あらかじめ規制の対象としておくためにも、「定義」というのは包括的に行われるのであり、個別の事例をもとに、その素材や構造だけである兵器が特定のカテゴリーに該当するか否かを論じるのは意味がない。問題は、その客観的な機能であり用法である。
しかし、そのような「定義」は包括的であり、具体的ではないため、個別の兵器等については、それが問題の「定義」に該当するかどうかという争いはつねに生じる。
規制を嫌がり、それを使用したい側は、当然ながら、なんのかんのと言っては規制対象に該当しないと主張するだろう。
それだけの話なのであり、そこで論者の立場が問われるのではないのか。
「定義の問題」だからといって、「解釈の問題」が生じないわけではない。