「知ったかぶり」についての助言

「知ったかぶり」をしたいときは、誰でも知っている超有名な人より、それほど有名でない人の名前を選んだ方がよい。
たとえば、言語学であればソシュールじゃなくてイェスペルセン、進化論であればダーウィンじゃなくてラマルク、心理学であればフロイトユングじゃなくてフロムやライヒであるとか(言うまでもなく、これも当然「知ったかぶり」であるよ)。
そのほうが、なんとなく玄人っぽい感じがするし、なによりちゃんと知っている人の数が少ないだけに、「知ったかぶり」もばれにくいのである。
とはいえ、誰一人知らない人の名前をあげたのでは、せっかくの「知ったかぶり」の意味がないのであるから、そのへんの見極めにはけっこう難しいものがあったりする。


追記:
知らないことは恥ではない。
しかし、よく知りもせず理解もしていないことをさも知っているかのように振り回し、追及されるや、「自己流の解釈」というような言葉でごまかし、言い逃れをしようとするのは、恥ずかしいことである。
それに、そのような安直な「知ったかぶり」がどこででも通用するほど、世の中は甘くはないし、ネットでの言論は、当事者以外の者らによっても見られていることぐらいは自覚しておいた方がよい。


コメント欄:http://sea.ap.teacup.com/mimizuku/43.html