2007-12-01から1ヶ月間の記事一覧

世界を動かしているのは「悪意」ではない

振り返ってみると、「陰謀論」 の誤りと、その危険性について、ずいぶんとごちゃごちゃ書きまくってしまった。なにしろ、クリスマスについて書き出した記事まで、最後は 「陰謀論」 批判という結論になってしまったくらいだ。「陰謀論」 にはまりやすいのは…

ホワイトクリスマスはすでに死語である

今日は久しぶりにいい天気だった。空にはほとんど雲がなく、歩いていると汗ばんできて、とうとうセーターも脱いでしまった。「ホワイトクリスマス」 どころか、「インディアンサマー ・ クリスマス」 という言葉のほうがぴったりするような一日だった。 クリ…

「陰謀論」 と 「未開の思考」

アルカイダによる9.11の同時テロ事件が起きてから、すでに6年以上が経過している。この事件がきっかけとなって、ブッシュ政権が 「反テロ戦争」 を旗印にし、アフガニスタンとイラクでの軍事行動を始めたことはむろん言うまでもない。ところで、この事件につ…

無敵の人々

タイトルをつけてから、しばし考えた。この言葉は、いったいどこからどのようにして、わが脳髄にいたり来たったのであろうか。しばしの沈思黙考をへて浮かんだのは、かのドストエフスキーの 『貧しき人々』と、10数年前になくなったイタリアの作家アルベルト…

自明の「正しさ」を疑うことの意味

現代の日本は平和を旨とする民主主義国家なのだそうだ。したがって、平和や民主主義といった価値の正当さは、しばしば自明のものとして語られる。しかし、そのような価値あるいは理念の正しさは、本当に自明のものなのだろうか。実際、今の世の中にも、その…