田母神の呆れた発言

http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/jnn/20081114/20081114-00000051-jnn-pol.html

 一方、こうした隠ぺい体質については、政府見解と異なる内容の論文で解任された田母神前空幕長との関連が指摘されています。

 田母神氏は自衛隊内部に向けた冊子の中で、次のように主張していました。

 「身内の恥は隠すものという意識を持たないと、自衛隊の弱体化が加速することもまた事実ではないか。反日的日本人の思うつぼである」  (航空自衛隊内部誌『鵬友』)

反日的日本人」とは、いかなる意味なのか。
憲法を前提とするならば、自衛隊もまた「国家機関」のひとつとして、国民全体に責任を負うべき機関であろう。
このように、自衛隊のトップが、自己の信条と異なるからといって一部の国民を敵視するような発言をしていたことは、それだけで「懲戒処分」に相当すると言うべきだ。
組織内の不祥事の「隠蔽」を奨励するような発言も問題ではあろうが、国民全体の奉仕者であるべき公務員が、国民の一部に対して「反日的」などというまったく恣意的でイデオロギッシュなレッテルを貼って敵視していることこそ、もっとも問題視すべきではないのか。
軍とその幹部の公然たる「政治化」こそが、今回の一連の騒動における最大の問題であろう。
なんともピントのずれた報道と言わざるをえない。


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