春樹さん、またも残念

ストックホルム本間圭一スウェーデン・アカデミーは9日、2008年のノーベル文学賞をフランスを代表する作家、ジャンマリ・ギュスタブ・ル・クレジオ氏(68)に与えると発表した。授賞理由は「詩的な冒険と官能的な恍惚(こうこつ)を表現し、現代文明の表裏に潜む人間性を探求した」。


 ル・クレジオ氏は、英国人医師の父親とフランス人の母親の間に仏南部ニースで生まれた。8歳の時、一家でナイジェリアに移住した体験がその後の作家活動に影響を与える。帰国後、英国のブリストル大留学を経て、エクサンプロバンス大で修士号を取得。英仏2言語を自由に操る。


 言語が持つ力を探究した23歳で執筆した第1作「調書」でルノード賞を受賞。その後、「発熱」(1965年)や「大洪水」(66年)などを発表、西欧社会の大都市に潜む混乱や恐怖を描くとともに、「戦争」(70年)などの作品で自然や環境への興味を示した。また、アルジェリア人労働者を主人公にした「砂漠」(80年)で、欧州社会が持つ野蛮性を痛烈に告発、代表作の一つとなった。

http://www.yomiuri.co.jp/national/culture/news/20081009-OYT1T00678.htm?from=main3


というわけで、村上春樹さん、またも残念でした。
もっとも、ル・クレジオが相手ではしょうがないでしょう。
手元にあるル・クレジオの作品は、『発熱』、『大洪水』、それに短編集の『海を見たことがなかった少年』の3冊。
とはいえ、最後までちゃんと読んだのは『海を見たことがなかった少年』だけ。
図書館で借りて読んだのは他に何冊かあるが、手元においていると返す必要がないから、かえってそのまま何年も放置していたりする。
書棚に積みっぱなしの本はどんどん溜まっていく一方なのである。