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いちばん「平和ボケ』しているのはいったい誰なのか

 報道によれば、田母神前空幕長は自衛隊内部に向けた 『鵬友』 という冊子の中で、「身内の恥は隠すものという意識を持たないと、自衛隊の弱体化が加速することもまた事実ではないか。反日的日本人の思うつぼである」 と書いていたそうだ。

 これはまた、ずいぶんと呆れた話である。「反日的日本人」 とは、いったいどういう意味なのだろう。言うまでもなく、日本という国はすべての国民によって構成されているのであり、国民の外部に 「日本」 なる国があるわけではない。彼はいったいいかなる根拠に基づき、またいかなる権利によって、国民の一部に対して 「反日的」 などという愚劣な言葉を用い、レッテルを貼っているのだろうか。

 この言葉の意味は、明らかに戦前に頻繁に使われた 「非国民」 という言葉と同じである。憲法に従えば、自衛隊もまた 「国家機関」のひとつとして、国民全体に責任を負う機関である。いかなる政治信条を有していようとも、すべての国民は、それぞれが国家を構成する国民の一部なのであり、国民の一部をその政治信条などによって、国家を構成する国民から勝手に排除するような権利など、誰も持ってはいない。


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http://blog.goo.ne.jp/hanxiucao/e/fcae41aa017fa16ad78451234762d301


批判すべきは、なによりもまず彼らの使う「反日」なる言葉の愚劣さではないか。
反日」なる愚劣な言葉に対して、「反日上等」などという言葉を返すのは、「在特会」の行動に反対するという自らの思想と行動を、売り言葉に買い言葉という、ただの子供の喧嘩レベルに落とし込むことにしかなっていない。
そのようなプラカードを持ったとき、あなたは自分の位置をいったいどこに置いているのか。
それは、自らを自らが責任を負うべき「日本」の外側に置くということに等しいのではないか。
あなたの次の記事につけたブクマコメントで書いたとおり、それでは本当に考えていることにならない。

私が勝手に在日外国人と呼ばれるひとびとの声を代弁することはできないし、しないように常に気をつけなければなりません。(サバルタンの「問題」)
また、自分はこうやって発言できるかもしれないけど、発言することによって誰に攻撃がいってしまうのかということも考えなければなりません。

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それは、たしかにそのとおりだ。
しかし、それがただの借り物の「お題目」にすぎないのでは、なんの意味もない。
まずは、あなた自身がそのことを具体的な問題として、よく考えてみるべきだろう。